アマルコルドフェリーニ監督の映画だ。餓鬼のころ観てちっとも面白くなくて、なんでこんな映画が名作と言われてるのか分からなかった。 でも今回観て、なんて素晴らしい映画なのかと思った。ちっとも難しくないし、退屈でもない。 むしろ幸せに満ちて、このまま映画が終わらなければいいと思うぐら...
ブラームスはお好きサガンのあまりにも有名な小説「ブラームスはお好き」。アラフィフで美魔女の主人公が若い男に恋する物語。あまりに残酷過ぎる内容に美魔女ブームが席巻する昨今でも雑誌等メディアでは取り上げられることはない。だから敢えてここで紹介したい。主人公ポール(美魔女)が結婚してくれないダメな...
アニーホール男と女の出会いと別れを描いたラブストーリーなんだけどすごく変。もちろん名手ゴードン・ウィルスによるマンハッタンの情景は素晴らしいけど、それだけでは名作たるゆえんにならない。やはり映画の文法を破壊しまくった構成力なのか(例えば、突然マクルハーンを呼び出して観客に向かって話しか...
キャロル・キング 「ミュージック」(1971年)キングといえばエルビスでもB・Bキングでもなくキャロル・キング。そんな彼女の“王様”級名盤といえば、春の陽射しを背に満面な笑顔を浮かべたジャケット「ミュージック」だろう。私生活の基盤も安定(前作の大ヒット)し全体的にハッピーな感じに包まれている。まったり聴くと時間を忘れそう...