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キャロル・キング 「ミュージック」(1971年)


 キングといえばエルビスでもB・Bキングでもなくキャロル・キング。そんな彼女の“王様”級名盤といえば、春の陽射しを背に満面な笑顔を浮かべたジャケット「ミュージック」だろう。私生活の基盤も安定(前作の大ヒット)し全体的にハッピーな感じに包まれている。まったり聴くと時間を忘れそうだ。   前作は「ムスッ」としたキャロルの顔と猫のジャケットだったが本作は笑顔と犬。この変化にミュージシャンとしての心境の変化も伺える。前作(超名盤)がどこか移り気で心元ない猫のようなサウンドに対し、デカイ犬を裏ジャケに配した本作は犬のように「デーン」と構えた感じ。これではよく分からないので、換言すればミュージシャンとしての気負いもないサウンドと言えば良いのであろうか。「マイペースで行くよ」そんな声が聞こえてくる。  プログレやハードロックが席巻していた時代にこの覚悟は相当なもの。ミュージシャンとして真の意味で“キング”と称したい。  稀代の名曲「Some Kind Of Wonderful」で泣け!


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