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レッズ


ロシア革命を背景に翻弄されるアメリカ人ジャーナリスト:ジョン・リード(「世界を揺るがした10日間」の作者)の半生を描く。

こう紹介すると政治的なプロパガンダ映画と勘違いされるが、映画の前半はほぼ痴話喧嘩に終始しているので肩肘張らずに鑑賞できる。もちろん、大河ドラマを期待すると肩透かしをくらう。だが、大きな社会変革の中で男女の機微に焦点をあ

て、映画にリアリティを与えることによって、同じ目線で革命を追体験できる点では、3D映画以上だ。

映画後半、中東での演説原稿を誤訳された彼は議長:グリゴリー・ジノヴィエフに抗議する場面に感動した。

「人間は個人であると同時に祖国の代弁者である‥‥」

「あなたは個人の特性を抹殺しようとしている‥」

「反対者によって起こる革命に対して反対者を粛清することは革命の自殺である‥‥」

社会主義にロマンを見出しながら、粛清や統制に対する怒りをぶちまけるこのシーンこそ監督・脚本・主演:ウォーレン・ビューティの本音が集約されているように思う。けして革命万歳映画ではない。イデオロギーとしての“レッズ”ではなく情熱の“赤”として観てもらいたい。

ラストの「家に帰りたい」の一言に人間の本音と幸せが隠されている。

そしてエンドロール、ジョン・リードの言葉に涙した。

「人は一生をかけてやらなければならないことがある」

それでは映画の名シーンをどうぞ

https://www.youtube.com/watch?v=c13q2wYZr_0

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