アマルコルド
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フェリーニ監督の映画だ。餓鬼のころ観てちっとも面白くなくて、なんでこんな映画が名作と言われてるのか分からなかった。
でも今回観て、なんて素晴らしい映画なのかと思った。ちっとも難しくないし、退屈でもない。
むしろ幸せに満ちて、このまま映画が終わらなければいいと思うぐらいだった。
話は変わるがフェリーニ監督に対する有名なエピソードがある。
「ニューシネマパラダイス」のラスト直前に映写技師が登場する場面がある。
あの映写技師はフェリーニが演じる予定であったという。
だが、脚本を読んだフェリーニ(世界的に顔が知られてる)は自分が演じることであのラストシーンが台無しになってしまうと助言し降りたらしい。
監督ジュゼッペトルナトーレはフェリーニへオマージュを込めて人生と映画、愛をテーマにした「ニューシネマパラダイス」を演出した。
だからラストに登場してもらいたかったと思う。
だがフェリーニは愛を持って拒否した。
イタリア映画の未来を監督ジュゼッペトルナトーレに託しながら。
これこそフェリーニが描き続けた愛。そんな愛に満ち溢れた「アマルコルド」是非ここを読んでくださった方に観てもらいたい。